秋田大学鉱業博物館の標本データベースについて


 秋田大学国際資源学部付属鉱業博物館のホームページで紹介しいる標本データベースと標本検索システムの仕組みを紹介します。

 秋田大学国際資源学部付属鉱業博物館が所蔵している標本は、標本データベースと名付けたリレーショナルデータベース ( Relational Data Base ) に記録されています。この標本データベースは1995年10月、当時秋田大学鉱山学部情報工学科教授であった私が文部省の科学研究費(主としてデータ入力経費)の補助を得て、これまで帳簿に手書きで記載していたデータと、元秋田大学鉱山学部長兼秋田大学鉱業博物館長であられた秋田大学名誉教授 大塚一雄先生が Excel で作成されておられた4千点の標本データを、 秋田大学鉱業博物館サイエンスボランティアの 倉田雄二郎さん らの協力を得て作成したものです。実際に展示される標本について、名称等のデータや展示場所などに変化があった場合、博物館側から提供されたデータを倉田雄二郎さんと共に随時無償でデータの追加や改訂、サーバーコンピュータの保守 (国内外を問わず、インターネットに接続できる環境に居るときは標本の検索を試みてサーバーの無事を確認 )、ホーページへの発信を続けて居ります。標本データベースを記録しているソフトは、私が26年前に開発した NDBS と名付けた RDBMS です。  NDBS は固定長テキスト形式の簡単な仕組みですが、これは リレーショナルデータベースシステム なので一元管理が容易です。 Excel 1-2-3 などの表計算システムのように、表を沢山作る必要がなく、また、複雑なマクロプログラムを作成する必要もありません。簡単に検索や絞り込み出力が可能です。標本数が数万点を超えても問題なく利用できます。構造が簡単で明快であるため、 本格的な市販のRDBMS に移行させることも容易です。
 このホームページの中の標本を紹介している データベース は、標本データベースの中から現在展示しているデータを自動抽出し、瞬時に和英それぞれ約二千ページにのぼる標本のページを自動作成します。ホームページ作成の過程で人の手を一切介しません。近年大流行の Webデータベースシステム の考え方を20年前から実践して参りました。2004年7月からは現在展示している約二千点の標本を閲覧者が自由に検索できるようにいたしましたのでお試し下さい。また、2007年9月からは、 採取国・県名 採取地名 でも検索できるように検索機能を改訂いたしました。2017年9月からは、開発用パソコンを Windows10 に替えて頂いたのを機会に、私がC言語で作成してきた標本公開ページ自動作成用のプログラム大幅に改訂し、個々の標本ページが大変見やすくなりました。 NDBS は、非営利な目的であれば無償で配布いたします。ただし、業者に任せたりするのではなく、担当者がご自身で利用されることが条件です。
 最後に、私のような鉱物や化石の専門家でないシステムの制作・保守をしている者にとって、最も望ましいことは、鉱物、化石などの専門家によってデータが常に正しく我々システム作成者に迅速に提供されていくことですが、実際にはこれまでデータの提供が円滑に行われて来なかったのが現状です。ただし、現在展示しているアンモナイトのデータについては、アンモナイトの研究者より館側を通して最新のデータを提供されて居り、これを記録しています。

2017年9月1日    秋田大学国際資源学部付属鉱業博物館サイエンスボランティア 成田裕一